二日目。(2月8日) 流石日本で取ったホテルだけあって、朝食付きである。私はフランス短期留学時代は、朝食付きのホテルなど、2回泊まったことがあるかどうかぐらいである。はやり、貧乏学生だった私にとって、朝食は異様に高い。ただでさえ、ホテル代をけちって安いホテルばかり探していたのに、朝食付きにするぐらいなら、外のパン屋のパンをほうばってた方が安上がりかな〜といつも思っていた。 ホテルの朝食は一回のレストランでバイキング形式。まぁ、バイキング形式とは言っても、フランスとかの朝食は、パンと、パンに付けるものと、飲み物のたぐいぐらいしかない。バイキング、つまり食い放題ということで、私は12cmぐらいの輪切り(?)にしたフランスパン二個と、とてもおいしいクロワッサン2個をガツガツ食った。パンに付けるものも、この際だから色々試してみた。アプリコットジャム、お手製のリンゴジャム、バター、それにはちみつである。欲張りすぎだ、バカ女め。その4種類をとっかえひっかえ付けまくってた。 本当はもっと早くホテルを出発する予定だったが、結局9時半頃にホテルを去った。パリ−リヨン駅は、私の泊まったホテルから目と鼻の先のはずである。…がしかし、地図もろくに見ずに、方向もあまり考えずに歩き始めてしまったので、道に迷って駅に到着するのにかなり時間がかかってしまった。 駅に着いたら、間髪入れずにチケット発行機で、TGV(フランスの新幹線)の時間と値段を調べる。11時発のリヨン行きが丁度あったので、窓口で即座にチケットを買った。 出発まで暫く時間があったので、テレフォンカードを買って、リヨンで泊めていただく友達に到着時間を電話する。 フランスの携帯は非常にちゃっちい。呼び出し音は今だに1和音(和音じゃない)のものが多く、小型なのはいいのだけれど、友達曰く、小さいだけで何もできないとのこと。メールも今だにインターネットじゃなくて、昔はやったショートメールレベルのものだそうである。フランスの携帯マナーはまだ完全に規制しきれていない。日本よりマナー規制が遅れているのは少し驚いたが、まぁ、携帯自体が遅れていたわけだから当然なのかも。 12時55分、リヨンに到着。パリ−リヨン間は2時間ほどの距離である。東京−静岡間ぐらいの距離なのかしら?待ち合わせ場所をろくすっぽ把握してなかったが、難なく友達と久しぶりの再会を果たす。普段チャットをよくやる友達なので、あんまり久しぶりという気がしなかった。友達の寮はその駅から歩いて10分ほど。重い荷物を持っていた私にとっては嬉しい限りであった。 日本からの長旅ということで、やっぱり少し疲れていたようで、友達の部屋で2時間ほどごろごろする。ようやく重い腰を上げて、お昼を食べに行くことにした。 そんなわけで、2月8日は日曜日だったので、空いているお店は殆どなく、ようやく近くのケバブ(Kebab)屋さんを見つけた。私はケバブが大好きなのだ。ケバブとは、何の肉だかわからないが、その肉と野菜をふんだんに入れたピタパンサンドである(日本では、原宿など都心で、四角い車で外人さんが肉の塊をナイフで切り落として売っているあれである)。はっきり言って、日本のケバブはお話にならない。高いし、第一小さい。反対にフランスのケバブは非常に大きく、これは夕食にしてもいいかな、という量である。普段は、ケバブはサンドウィッチのような感覚なので、買ってきて家で食べることが多かったのだが、その日は、ケバブ屋の店内でテーブルについて食べた。 久しぶりのケバブはやはり大変おいしかった。やっぱりこれがなくっちゃ! とてもお腹いっぱいになったので、ケバブ屋から少し距離があったが、リヨンの中心ショッピング街(?)のベルクールまで歩くことにした。途中中国系の店で、その日の酒盛りようのライチ酒のビンを購入する。 ベルクールではまず、やらなければいけないことは、サンテグジュペリと星の王子さま像を探すことであった。ベルクールの広場のどこかにあることは知っていたが、留学時はついに発見できなかった。今回はリベンジで、ようやく見つけることができた。広場から道路を隔てて5,6メートルのところに像があったのだが、いやはや、これは見つかるはずがない。像の下の部分の土台が高さ8メートルぐらいあるのだ。像はその上についていた。これは上を見ながら歩かないと見つからないだろう。下の土台は要らないなぁ。多分夜間飛行とか、空を飛んでいるイメージで高くしてみたのだろうが。 ベルクールを通り越して、リヨン旧市街(Vieu Lyon)を歩いた。(Vieux
Lyonの景色はこちら!) 帰りは足が棒のようになっていたので、地下鉄(Metro)で帰る。余談だが、東京の営団地下鉄は、4月1日から「東京メトロ」になるらしい。名前が変わるのは一向に構わないのだが、あの若草色のユニフォームが青になるそうだ。それだけはやめてもらいたい。私はあの若草色のユニフォームが好きなのだ。
酔ったまま顔も洗わずに寝てしまったが、どうやらワタクシのいびきが酔いのせいで調整がきかず、友達は5時間ほど眠れなかったそうである。テレビの音で夜中起こされた私は会わす顔がなかった…。 |