1日目。(2月7日)
 出発。京成本線を逃したくないので、予定より1本早めに出る。日暮里でトイレに行きたくなったので、快速に乗る前に少し時間ができて丁度よかった。トイレ掃除のジジイが性格が最悪でキレそうになった。腹が痛いのに割り込むわ、下にもトイレがあるだの、ノックするなだの、何様だお前は!

 久しぶり(一年ぶり)の成田空港。11時にHISカウンターだったのだが、10時20分ごろにもうチケットを受け取って、アエロフロートのカウンターへ。早めに行ったので通路側の席が取れた(調べたが英語では(aisle seat)ト言うらしい)。
 右はご存知成田空港。

 

 マックで11時ごろに早めのお昼ということで、ダブルチーズバーガーセットを食べて、12時前に出発口に向かったら、X線検査でまんまと捕まってしまった!どうやら、昨日の夜ギリギリで持っていくことにしたミニアーミーナイフがひっかかってしまったらしい。原因がそのアーミーナイフだと初めから気づいていたのだが、かなり小さいナイフ(5cmぐらい)だったので、バックの中身を全部ひっくり返されても、シラをきれるものならきり続けたかった。しかし、荷物を荷物用のカゴに広げられた状態で2回目のX線をやられ、はっきりとした場所を言われてしまったので、さすがに諦めた。

 棄てるか、郵便で家に送り返せという。このとき自業自得ながら、かなりキレ気味だった。こんなナイフで何ができるというのか?ハイジャックができると思うか?!怒り気味で「じゃあ郵便で送ります!」といったら、姉さんが、
「一名様、“逆流”で〜す!」
と大声で言った。なんと恥ずかしいことか!もっと他の言い方はないのだろうか?(本当に人の列を逆流してはいるのだが…)。

 怒り気味で郵便局に行くと、郵便局は封筒を売っていないから、2階の本屋に行けという。いい加減サービスの充実をはかれ!バカ! はっきり言って、ギリギリでアーミーナイフを持っていくことにした愚かな自分の自業自得なのだが、その時は、本当に郵便局のお姉さんが苛立たしかった。

 結局登場時間ぎりぎりにC88ゲートに着く。アエロフロートの搭乗ゲートは成田の最果てである。ゲートまで電車みたいな乗り物に行かないと行けなかった。途中で知っている子がバイトをしているのを見た気がした。時間がなく、なんとなく度胸がないので、彼女かどうか確かめることさえできなかった。
  右の飛行機は、我が「アエロフロート」である。

 飛行機に乗ったら、スチュアートのお兄さんにロシア語で席の場所を教えてもらう。分からんちゅうねん。アエロフロートは英語も危うい。アナウンスはロシア語(もちろん分からん)、英語(イギリス英語らしく、しかもロシア語なまりがひどく、おまけに声が小さいのでほとんど分からん)、日本語(ロシア人のお姉さんの日本語はあまりにも下手なので、やっぱりほとんど分からん)で、インフォメーションを得るのがかなり難しかった。

 スチュワーデスさんはいい感じ。思うのだが、日本のスチュワーデスさん以外はみなさん、結構おばさんとかが多い。1時間ぐらい出発しなかった。説明一切なし。乗って初めてモスクワの位置を知った。こんなに西だったのか…。成田からおよそ10時間の距離である。右に座った日本人の女性(年齢は同じくらい)がロシア語をべらべらしゃべる。気が強そうだが立派だ。

 離陸してから数時間の間、機内のテレビには、外の気温や残りの搭乗時間を示す画面が常に表示されていたのだが、日付の表示を見た時、私はつい顔を強張らせてしまった。「02/07/03」と表示してあったのである。…確か今年は「04」年のはずでは…?システム上に何か問題があるのではないかと、暫くの間本気で心配していた。

 15,6時に昼食(アナウンスでは夕食と言っていた)。マックを食べてから時間が経っていないので、少しお腹いっぱい。ロシア航空のデザート(つまりロシア系のデザート)はとってもおいしかった。夜22時半(日本時間)に軽食が出る。その日四食目だ。クロワッサンのサンドや、ハムやらで、とてもおいしかった。全体的に◎。そのときもとうふ型のデザートがうまかった。ロシアはデザートがうまい。

 日本時間の24時、モスクワに着く。外は予想通りの吹雪でたくさんの雪がつもっている。現地時間は18時だというが、夜みたいだ。シュレメチボ空港はえらく陰気だ!暗い!暗い!なぜ外だけでなく中もこんなに暗くするのか?まるで外みたいである。外にありそうな丸い外灯もあるし。

 

 乗り換えのサービスカウンターはおばさんが4,5人いて明らかに怪しい。乗客はみんな不安そうに暗い中列を作る。ロンドン(ランドンとしか聞こえない)の人が先に呼ばれ、次にパリ(バリスとしか聞こえない)が呼ばれた。パスポートを見せるための変な四角い箱のようなところを通ったあと、“Wait here!’と愉快そうなおばさん従業員にみんなで止められる。わけ分からなくなっている日本人の券をまとめて発券してくれた。搭乗ゲートの近くまで連れて行ってくれた。感謝。しかし、最後の方まで、本当にパリ行きのチケットを手に入れられるのか、心配だった。シュレメチボ空港、ある意味、本当に怖い。

 

 あまりよくわからなかったが、次の飛行機はアエロフロートとAir Franceの“combined”便らしい。乗ったのはおそらくAir Franceの飛行機で、スッチー、スチュアートもAir Franceの人だった。並んでいる時から、フランスの学生の団体と思われる人々がうるさかった。乗る前も乗ってからも、日本人のことを少しばかにしていたようである。ああいう輩は嫌いだ!席も勝手に変えるし、飛行機が飛んでいる間も、何人も立ち歩いておしゃべり。私の後ろに座っていた3人が一番悪そうだ。私の個人的な感情だ。

 一日が長い。軽食ではあるが、その日(7日)の5食目だ。パンは固いが肉はとってもおいしい。ささみ調のものだったが、そうじゃないな。チョコのケーキみたいのは少し甘すぎた。

 シャルルドゴール空港に到着。21時半に着くはずが、22時15分ぐらいになっていた。日本時間はそれ+8時間。6時15分頃だった。私は今日32時間生きた計算になるわけだ。殆ど寝ていたのだけれど。出国手続きの場所を間違えて多少時間がかかったが、まぁうまくいった。左に座った日本の方(女性)のバッグがパリに着いていることを祈ろう(手続き上に少しトラブルがあった方だった)。右に座っていた人が私に帰り声をかけてくれたのは驚いた。いい人だな。

 夜かなり遅くなってしまったので、間髪入れずにTaxi乗り場に行く。おじさんがどこに行きたいのか聞いてくる。どうやらここの係りをしているようだ。私の担当になった黒人さんはいい人そうだ。ボラれそうにないので安心した。最後ホテルを探してもらったので、時間がかかって47.50ユーロぐらいかかってしまった。残りはチップとしてあげて50ユーロかかってしまった。日本で乗るのと同じぐらいだな。誰も英語で話しかけてこない。、やっぱりフランスだと思った。

 11時半にホテルに到着。遅すぎて閉まっていたらどうしよう…とい思ったが大丈夫だった。フロントのお兄さんもいい人そうだ。部屋はツインだ。シングルのはずだったが…。空いていたからいれたのかもしれない。多分今まで一番いい部屋だ。7500円だもんな…。

 午前2時。3チャンの音楽番組は結構いい。寝る前にお風呂に入り、少し部屋の一部をスケッチして、ご丁寧に絵の具まで塗った後、ようやく寝ることにした。
  どうやらその時は、時間の感覚がその時はずれていたようだ。

2月8日の日記

 

 

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