「あ〜あ、早くお空へ行けないかしら？」
リリネットは自分の部屋の窓から空を眺めました。最近退屈な日々に飽き飽きしていて、何か日常の生活から抜け出したい衝動にかられるのです。
実はリリネットには今一番関心のあることがあります。
なんとそれは、「空の国」！
噂によると、リリネットの国の上空には、更に陸があって、人々が別の王国を築き上げているらしいのです。
それは、宙に浮いた国なのか、はたまた高い山の上に位置しているのかあまりよく分かりません。
その空の国のことを考えているリリネットの目に何かが入りました。自分の家のとても大きな庭に、何か見慣れぬ赤い物体が落ちているのです。小さくありません。結構大きそうなのですが…
なんだろう？でも一人で行ったら危険かもしれない…あ、ロ・ジャンを呼んで一緒に見に行ってもらえばいいんだわ。