外国語習得法講座 その2
外国語に対するイメージを変え、自分の能力を信じること
1. 外国語は難しくない
多くの人々は、外国語を習得することは、とても大変なことだと考えているのではないでしょうか? 確かに、日本人の殆どが一番初めに学習する英語に関しては、中学、高校と色々大変な思いをして勉強してきた人も少なくないでしょう。「どう単語を覚えようとしても覚えられない、どう文法を理解しようとしても理解できない。私に英語なんて身につけられるわけがない!」そう思ってしまったら最後、その人は英語(またはその他の外国語)から離れていってしまうのです。しかし、それは本当にその人に外国語を身につける能力が欠けていたからそうなってしまったのでしょうか?
私はそうとは思いません。外国語がなかなか身につけられないのは、何か他の理由があると考えています。それは、勿論やり方が悪いのかもしれないし、教えている人が悪いのかもしれません。それともただ単に、その人のやる気が足りないだけかもしれませんね。
しかし私は、多くの人々が外国語を身につけることが出来ない根本的な理由は、
彼らの外国語の「とらえ方」だと考えています。
では、ここでまず始めに、自分の経験を少し述べたいと思います。私は、今まで英語、フランス語と、スペイン語の基礎を勉強したことがありますが、当然最初に英語を学び始めた時は、「なんて英語って難しいんだろう」とかなり苦戦していました。しかし、英語に引き続き、フランス語を勉強していく過程で、自分でどんどん学習法を改良していくうちに、「なんだ、やる気とコツさえあれば、外国語なんてさほど難しくないな」というように思えるようになってきたのです。そして、それ以来私は「語学は簡単だ」という意識を持てるようになって、学習がしやすくなったのです。
私がこの自分の経験から発見したことは二つあり、
一つ目は、
「外国語は、ある程度コツをつかんでしまえば、人々が考えている程難しくない」
ということです。翻訳家など語学のスペシャリストになるなら膨大な努力を必要としますが、普通に日常的に使える程度の語学力なら、さほど難しくもなく誰もが習得できてしまうものなのです。
そして二つ目は、
「外国語のとらえ方を変えることの大切さ」
です。多くの人々は、外国語を学ぶ際に「難しい、自分には習得できない」とすぐに『外国語=難しい』という固定概念を持ってしまい、自分の無限の可能性を自らもぎ取ってしまっているのです。そこで、もし仮に、『外国語=できないとおかしい』という常識が広まっていたらどうなるでしょうか?そしたら、誰もが『外国語=簡単』という意識を持つようになり、外国語を習得できるようになるに違いありません。
例えば、もしあなたが英語が喋れないと商売が出来ない国に住んでいたらどうなるでしょうか?周りの人は、親も友達もみんな英語を習得しています。ならばあなたも一生懸命英語を習得しようとするでしょう。みんなが出来るのに自分ができないのはおかしいと思うはずです。
そう、外国語学習において大切なのは、その人の「外国語に対する意識の持ち方」なのです。つまり、外国語学習を簡単だと思える人にとっては、語学学習はさほど苦ではない簡単なものになり、外国語学習を難しいと考えてしまう人にとっては、その学習は大変難しいものになってしまうということなのです。
考え方を変えるだけで語学が楽になるんだったら、そう思い込んだ方が得だと思いませんか?今はやりの、イメージコントロールの一種です。
あなたはそれでも、「外国語が簡単なわけないだろう」と思うでしょうか?
「語学を身につけるには、それなりの才能が必要なんじゃないか?」と思う人もいると思います。では、その「特別な才能」の必要に付いては、「習得法その3」でお話しましょう。
その2「2. 外国語を習得するために必要なものとは」へ
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